そばの花の構造と性質

そばの花は実は2種類存在します。それは長柱花と短柱花の2種類です。
長柱花とはめしべが長くおしべが短い。逆に短柱花とはめしべが短くおしべが長い花をいいます。これは同一種の植物中でも、その株によって構造が異なる植物学上では異型植物といわれるものであります。

そばの場合ですと、長柱花と短柱花の比率はおよそ半々になります。よって、そば畑一面に広がるそばの花の半分は長柱花、残り半分は短柱花ということです。

花の構造の違いだけにとどまらず、結実するための受粉と大きな関係をもっています。通常の作物が1種で受粉を行って結実するのに対し、そばはこの2種を昆虫などによって受粉させる、「適法受粉」という方法でなければ結実できない仕組みになっています。

そばのような他家受粉は、その花粉の運搬を虫や風に頼ることになりますので、気候などによってその受粉率が大きく左右されます。さらに、結実するための受粉の組み合わせが限られるため、そばの受粉率はかなり悪いといえます。開花時に訪れる虫が少ない場合は、受粉しない、いわゆる「無駄花」が多くなり、収穫量に大きく影響します。