2014年福井県蕎麦の栽培日記その4

「9月も下旬になり、蕎麦の白い花も可憐に咲かせております」

2014年蕎麦栽培日記9月24日更新です。蕎麦栽培地をぐるりと見て廻りますと緑だった栽培地が白くなってきておりました。

「成長の早い蕎麦は播種がほんの1週間の違いでも大きく変わる」

お盆の前後に播いた箇所についてはだいぶん白い花を咲かせてきております。改めて播きなおした箇所については少し白い花が見られるかなといったところです。福井県では播種する時期が例年お盆前後となっておりますが、成長の早い蕎麦は播種がほんの1週間の違いでも大きく変わってきます。

西樫尾地区のソバ圃場

赤坂地区のソバの白い花

赤坂地区のソバの白い花

山室地区のソバ圃場

山室地区のソバの白い花

山室地区のソバの白い花

赤坂地区のソバ圃場

赤坂地区のソバの白い花

赤坂地区のソバの白い花

近年の気象の急激変化などから必ずお盆前後に始める!とこだわらずに、気候に合った最適な栽培時期を調査・実証実験していかなければならないと、先日井県の農業試験場にお伺いした際に担当部長さんがお話しておりました。

「ソバの花はなぜ臭いのか?」

さて、当製粉所の周辺でもソバを栽培しているのでここ数日前から風に乗って匂いが漂ってきました。ソバの花。純白でかれんな花々ですがその花のにおいは例えるなら鶏糞肥料のような匂いです。その理由はソバは食用作物のなかでも特に受粉が難しい仕組みなのですが、その臭い匂いは「虫を 呼ぼうと必死に頑張っている」ためです。 原因は蜜(みつ)と考えられます。めしべ、おしべの根元に複数の蜜腺が あり分泌されています。人間にとっては臭くても、虫にとってはごちそうの香りなのです。

「ソバと他の作物とでは受粉方法が違う」

イネやムギが同じ個体(花) の花粉で受粉できる「自家受粉」なのに対し、ソバは別の個体の花粉でないと受粉できない「他家(たか)受粉」で受粉します。受粉は蜜を目当てに来る虫頼りとなります。一般的なソバは、同一品種にもめしべが長い「長柱花」と、短い「短柱花」が半々程度の割合で含まれている。別の個体であっても長柱花同士、短柱花同士では受粉できない仕組みになっております。

ソバのような他家受粉は、その花粉の運搬を虫や風に頼ることになりますので、気候などによってその受粉率が大きく左右されます。さらに、結実するための受粉の組み合わせが限られるため、そばの受粉率はかなり悪いといえます。

開花時に訪れる虫が少ない場合は受粉しない。いわゆる「無駄花」が多くなり、収穫量に大きく影響します。因みに受粉のお手伝いをする昆虫の移動範囲は数百mから数km範囲内で活動いたしますので、その土地独自の環境にてその土地独自の蕎麦(在来種)が育つということになります。

「製粉所の横の河川敷でも頑張る”ど根性蕎麦”」

当製粉所横の河川敷にコンバイン・トラクター等機械の洗車時に流れ出した蕎麦の種が育っております。野生の「ど根性蕎麦」も元気にヒョロヒョロと風に揺られておりました。ほったらかしの野生でも何故か成長具合がいいのは気のせいでしょうか(汗)さて、いよいよ来月10月下旬にはいよいよ刈取りスタートとなりますが無事収穫時を迎えたいものです。

製粉所横の河川敷のど根性蕎麦