平成29年福井県産秋蕎麦の栽培レポートその4「蕎麦の白い花が満開」

「9月の秋らしいお天気が戻ってきました」

 9月も下旬になりかけてきましたが、朝晩が涼しく(朝方は少し寒い)なってきました。お天気の日の日中はまだ汗ばむくらいの気温がありますが、だんだんと昼夜の寒暖の差が出てきました。

「日本縦断した台風18号」

 さて、この3連休に日本を縦断した台風18号もようやくなくなり、快晴のお天気が戻ってきました。3連休中は、福井県内でも色んなイベントや行事がありましたが、台風のおかげでかなりのイベントが中止や縮小という形になり、ちょっと寂しい3連休となりました。福井県内では、17日から18日にかけての夜中に最接近しました。

「越前市(旧今立町)周辺のソバ栽培圃場の状況」

 こちらは台風通過前の15日の圃場の状況です。大分白い花をつけてきております。前日には雑誌社の方が東京より福井の蕎麦について取材に来られたため、ちょうどこの時期のソバ圃場が一番見ごろなので圃場周辺を案内しましたが、福井のこの景色に感動をしておりました。

満開のソバ畑は独特の匂い

 ソバの花はなぜ臭いのか?圃場の周りに行くと鶏糞のような匂いがします。これは虫を呼び寄せるためです。人間にとっては臭いにおいでも虫にとっては大好きなにおいのようです。ソバは自家受粉でなく、他家受粉のため寄ってくる虫などの力を借りて受粉を行います。

一本だけひょろんと成長したソバの花

 8月の上旬に播種した場所についてはまずまずの状況ですが、8月中旬以降に播種した箇所や一部水に浸かった場所はこのような感じになっております。

湿害にやられたそば畑の一部

 そういえば、昨日福井県から北海道に蕎麦の栽培に行っている知人から、平成29年北海道産の新蕎麦の製粉をお願いされました。北海道の状況を聞いてみると今年の北海道は中々の豊作だったとの事で非常に喜んでおられました。福井県も収穫までいいお天気が続いてくれるといいですね。

平成29年北海道産の新蕎麦の実