2013年福井県蕎麦の栽培日記その4

「各地区の蕎麦栽培地をぐるりと見て回りました」

9月30日 本日は赤坂地区、山室地区、西樫尾地区の蕎麦栽培地を廻ってきました。快晴の日に蕎麦の栽培地を廻っていると気持ちのいい日差しとさわさわとした風が心地よく、後のことも忘れてついつい長居をしてしまいます。近づくとかすかにあの独特の蕎麦の花の香り?(匂い?)が漂ってきます。

「青白い三角形の蕎麦の実が出来つつある」

コチラは西樫尾地区の状況です。ちょうど白い花が咲き乱れている中によ~く見ると下を向いてぶら下がっている青白い三角形のような形のものが見られます。実ができつつある状態です。しばらくすると段々実が黒くなってきます。

白いそばの花が咲いている
そばの花が満開
そばの花が満開

「黒く熟し始めている蕎麦の実が見られる」

コチラは山室地区にて撮影しました。もう黒化している蕎麦の実が見られます。先ほどの西樫尾地区より10日程度前に播種した地区です。わずかな日数の違いでもこれだけの差が出ます。蕎麦の成長は本当に早い!蒔かれていったん発芽したソバは、昼夜休まずぐんぐん伸びます。通常植物は夜は成長が止まるものなのですが、蕎麦は日中に炭酸同化作用で作り蓄えておいた栄養分を使って夜間も成長します。

蕎麦の実が熟してくる

「昼と夜との気温差が大きいのが良いソバの育つ条件」

よい蕎麦が穫れる条件の一つに「昼と夜との気温差が大きい」ことがあげられます。夜の温度が低いと蕎麦が夜間成長せず、余分のエネルギーが消費されずにすむというのが理由であるといえます。

「蕎麦の実は下の方から実ってくる」

蕎麦の実が熟してくる

また、蕎麦は一本の茎に何十もの花をつけますが、花は下の方から咲き、また下の方から実ってきます。受精した花はやせた青白いい三角形で、下を向いてぶら下がっているように実ります。やがて赤茶みをおびてくると”灯篭がついた”というそうです。このやせた赤茶色いトウロウはしだいに中身が充実し、やがて茶色になり、収穫の時期には黒くなります。中に入って成長具合を見ています。

「圃場の巡回とそばの生長をチエック」

うなだれているように見えるのは気のせいです(汗)さあ!もうしばらくすると収穫の時期がやってきます。乞うご期待!

そば圃場内観察
そば圃場内観察