そば粉の保存と管理

〇そば粉の保存と賞味期限

お蕎麦を美味しく食べるコツ「三たて」にもありますように、そば粉は「挽きたて」を使うのにこしたことはありません。

 挽きたての粉を使えば、麺にした時に滑らかな食感となります。しかし、製粉後から時間の経ったそば粉では、麺は繋がりにくくなり、ぼそぼそに切れてしまいます。また、食べた時の食感も粉っぽいそばになってしまいます。

 いくら条件を整えて保管した原料でも、製粉後からそば粉の劣化がはじまります。時間が経つに従ってそば粉の風味が失せ、粉は乾燥し吸水が悪くなってしまいます。

 開封後はなるべる早い期間に使い切るのが原則です。特に条件の厳しい夏季(気温25度以上)は特にご注意ください。ご注文時には一度に使いきれる量をご注文されるのが良いかと思われます。

〇保管について

そば粉は、高温・多湿・乾燥する所を嫌いますので、日陰で風通しの良い、低湿・低温(15℃以下)で保存して下さい。

 袋の開封後は、常に袋を閉じて、外気に触れないようにして下さい。 冷蔵庫で保存する時は、野菜室に保存した方がいいでしょう。但し、冷蔵庫で長期間そば粉を保存すると、そば粉が乾燥してしまいますので、開封後はなるべくお早目にお使い下さい。

 そば粉も生ものですから長い間放置せず、購入したものから順次使い切ってください。臭いの強いものは、そば粉に臭いがついてしまう場合もあるので、近づけないでください。冷凍庫で保存すると長期保存が可能となりますが、そば粉が凍っているため、そば粉に含まれる水分が溶け出して、香りがなくなり、パサついた感じになりますのでご注意ください。

〇ご自宅でも簡単にできる保管方法

木鉢下(きばちした)

 本来は木鉢をすえる台になった丸桶のことをいいます。このなかにそば粉と小麦粉とを一定の割合で混合した粉を入れておいたので、木鉢下というと、この混合粉を指すようになりました。

 一般に、生きている粉は、水分を吸収したり、吐き出したりして呼吸しています。この水分の吸収許容量がそば粉は小さく、小麦粉は大きい。この性質の違いを利用したのが「木鉢下」というわけです。

 空気中の水分が増加して、そば粉が吸収しきれなくなったときは小麦粉が吸収し、逆に乾燥しすぎたときはそば粉が小麦粉の水分を吸収することによって、そば粉だけでおいておくよりも、鮮度のよい状態を長く保つことができます。あらかじめ割り粉(つなぎ)と混ぜ合わせておくことにより、小麦粉がそば粉の水分や劣化を守ってくれますので、結果的にそば粉が長持ちする上、作業面でも効率が良いでしょう。 

〇賞味期限について

当社の蕎麦粉の賞味期限は1ヶ月です。

 ご注文時には1ヶ月で使い切る量でご注文されることをお勧めします。少しずつそば独特の香り・風味などが徐々に劣化していきますので、とにかくできるだけ早くにお使いすることをお勧めしております。

 特に春季から夏季(6月~8月)にかけて高気温などによる、そば粉の品質管理にとって条件の悪い期間につきましては10日程度で、使い切ることをお勧めいたします。

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