2017年収穫したての福井県産夏蕎麦での蕎麦打ちと試食。

「平成29年福井県産の夏の新蕎麦粉期間限定で販売開始」

 7月11日より夏季の期間数量限定で販売開始しました「平成29年産ふくい越前夏の新そば粉」につきましては、販売前よりご予約いただいたお客様より順次フル稼働で製粉・発送させていただいております。

「収穫したての福井県産夏の新そば粉での蕎麦打ちと試食を行いました」

 販売開始からすぐに沢山のご注文のお電話やメールをいただき、メール返信と発送準備・段取り・製粉で大忙しに加えて、この暑さとジメジメとした気候で早速身体が重く感じます。もしかしたら最近暑すぎて晩酌のビールが増えたせいなのかもしれませんが・・・

「夏の新そば粉(抜き実挽き)での蕎麦打ち」

使用したそば粉は、「平成29年産 福井越前 夏そば粉 石臼挽き (抜き実挽き) /福井県産」、十割打ちです。加水率につきましては、商品詳細には参考(蕎麦を打つ環境によって変わります)として47%~50%としましたが、今回最終的には45.8%となりました。新蕎麦特有の薄く緑かかった色と水回し時に広がる香りにも青々とした香りがフワリと漂ってきます。まさしく青の蕎麦!

挽きたての新そば粉は青みがかかったいい色
平成29年産 福井越前 夏そば粉 石臼挽き (抜き実挽き) /福井県産

 木鉢で捏ねて、まとめているときから蕎麦自体に弾力がありながらモッチリとした感触があり、きれいにまとまってくるので、とても気持ちよく打つことができました。

丸出ししたそばの麺体
平成29年産 福井越前 夏そば粉 石臼挽き (抜き実挽き) /福井県産

 蕎麦を切った後も良い色をしているなと感じましたが、麺を茹でていると新蕎麦らしくいい色をしているので、自然と食欲がわいてきます。

切って麺になった蕎麦
平成29年産 福井越前 夏そば粉 石臼挽き (抜き実挽き) /福井県産

「当日の夏蕎麦での蕎麦打ち環境とデータ」

因みに、当日の蕎麦打ちデータです。夏蕎麦を打つ時の参考になれば幸いです。

室内温度湿度使用そば粉 配合そば粉量 加水率 備考 
26度43%福井県産夏蕎麦抜き実挽き十割 1,000g 45.8% 室内はクーラーにて温度調整

「収穫したて旬の蕎麦の風味・味わいを楽しむ」

 打ち上がった蕎麦を早速茹で上げました。今回は我が家の定番でもある揚げ焼きのせのおろし蕎麦にていただきました。大根おろしだけではさっぱりとしすぎているところに、薄揚げをのせるとボリュームが出てくるのでお蕎麦一杯で満足できます。

 口に含み、噛みしめてみると蕎麦自体の歯ごたえ良し、蕎麦麺自体はモッチリとしているのですが、のど越しもよく、暑い夏にはおススメです。また香りも良く、風味もあります。

焼き薄揚げのせの越前おろし蕎麦
焼き薄揚げのせの越前おろし蕎麦

「春まき夏収穫の夏そばと夏まき秋収穫の秋そばの違いについて」

 福井県では7月下旬から8月にかけて炎天下の夏に播種して、秋になる11月頃に収穫される秋そばの種(玄そば)は、福井在来種となります。特徴としては、在来種らしい小粒な粒ですが旨味がギュッと詰まっており、濃厚な蕎麦の香りと深い味わいがあります。また、春まき夏収穫の夏蕎麦の種はキタワセ種を使用しており、歯ごたえやのど越しが良く、モッチリとした食感が楽しめます。そしてなんといっても、この暑い夏の時期に新蕎麦特有の収穫したての良さを楽しめます。それぞれの良さとその時期にしか味わえない旬の味わいを楽しんでいただけたらなと思っております。

28年産そばと29年産そばの色の比較

「平成29年福井県産の夏の新蕎麦粉」につきましては、販売開始よりご注文並びにご予約を多数いただいており、昨年は販売終了を9月中旬辺りを予定しておりましたが、8月下旬には販売終了となるくらいご要望がございました。昨年より多めに仕入れる予定でございますが、数に限りがありますので、お早めにご用命くださりますようお願い申し上げます。