公開日:2020/02/21

令和元年産国産そばの作付面積及び収穫量と年間生産量の推移

「令和元年都道府県別蕎麦年間生産量の推移」

 令和元年産の農林水産省の農林水産統計が令和2年2月14日公表されました。昨年は国内産そばの大多数を占める「北海道産」のそばが、前年(平成31年)の不作傾向から一転して豊作だった年ですが全国的には?福井県はどうだったでしょうか?

「令和元年産そばの収穫量は前年産に比べ42%も増加しています」

 平成30年は全国統計でも28,800tと平成28年の28,800tと並んで3万トンを割り、過去5~6年の中でも比較的獲れなかった年でしたが、令和初となる令和元年産の全国のそばの作付や収穫量はどうだったのでしょうか?

全国的な蕎麦栽培生産の傾向

 〇作付面積:全国の作付面積は65,400ha(前年比較で+1,500ha(+2.4%)の増加)
ソバの作付け面積は前年に比べ増加傾向でした。今年も2%の増加と年々ソバの作付面積が増えているのがわかりますが、大きく増えている都道府県は北海道のみで昨年より+1,000haの増加となっています。面積の違いもありますが、その他の都道府県ですと±100~200程度の増減ですので、北海道以外でも、ソバの栽培が増えるように期待したいですね。

 〇10a当り収穫量:全国の10a当り収穫量は平均63kg(前年比較で+18kg(+40.0%)の増加)
作柄が悪かった前年産を大きく上回って全国平均は10a当りの収穫量は63kgとなっている。これも北海道が昨年の47kgから今年は77kgと60%以上の増加を見せているのが大きいかと思われる。

 〇収穫量:日本全国のそば収穫量は41,200t(前年比較で+12,200t(+43.1%)の減)
全体的な収穫量は昨年比+12,200tの41,200tと、ここ5~6年では3万トン台で推移していましたが、初めて4万トンを超えています。「北海道」を除くと東北地方が前年よりも収穫量も増え、作柄が良かった年だということがわかります。その他には「長野県」も前年より+780tの2,910tともう少しで3,000tを超えそうな感じで中々良い年だったみたいです。関東地方のソバ産地の有名どころ「茨城県」や「栃木県」は天候に左右された影響で昨年と同じくらいの収穫量でした。兎にも角にも国産ソバ生産量の大多数を占める「北海道」の作付面積・収穫量・動向の影響力が大きということが良くわかります。

 ちなみに、昨年も書きましたが毎年外国から輸入されるソバについては、玄蕎麦で約5万トン、抜き実で約4万トンを合わせて合計で約9万トン程度だというから、国内で消費されるそばのうち約7割が外国産、たったの約3割が国産ということになります。数字であらためて見るとやっぱり国産ソバは貴重なんだと感じられます。

令和元年都道府県別蕎麦年間生産量の推移

令和元年都道府県別蕎麦年間生産量の推移

「令和元年の福井県産(福井在来種)の収穫量と過去との比較」

 さて、令和元年の福井県産ソバの収穫量はどうだったでしょうか?一昨年の平成昨年の弊社の状況(越前市)としては、まずまず良かったかなという感じでした。

〇作付面積:福井県の作付面積は3,300ha(前年比較で-50ha(-1.49%)の減少)
ソバの作付け面積は平成24年では4,050haだったのが、翌年から4千ha台を割り、3千ha台で推移しています。しかも年々徐々に作付面積が減ってきているのが心配なところです。

〇10a当り収穫量:福井県の10a当り収穫量は平均37kg(前年比較で+1kg(+1.03%)の増)
一昨年の平成29年は大不作の年で10a当り収穫量も22kgと過去5~6年でも最低の年でした。平成30年は36kgでしたので多少良くなりました。令和元年もほぼ変わらずの37kgででしたので、もう少し収穫量が欲しいところですね。弊社栽培管理圃場で平均45kg程度でした。

〇収穫量:福井県のそば収穫量は1,220t(前年比較で+10t(+0.83%)の増)
昨年はまずまず収穫量があったんじゃないかなという感じでお話ししていましたが、結果を見てみると前年とほぼ変わらずでした。福井県内各地方でも良かった地域と悪かった地域があったようです。

「平成30年産そばの作付面積及び収穫量(農林水産統計より)」

 昨年の平成30年産そばの作付面積及び収穫量(農林水産統計より)と平成29年産そばの作付面積及び収穫量(農林水産統計より)を比較してみると、年によってどれだけの収穫量だったか比較出来て面白いかもしれません。