にしん蕎麦

おばんざいで有名な京都はうどん文化圏?と、思われる方も多いと思いますが、京都の商家では毎月お金が集まるようにと、きわの日(今でいう月末)にそばを食べたそうです。このことから、うどんと同様そばも昔から京の生活に、しっかりと根づいていたことが分ります。

おばんざいとは日常のおかずのことをいいます。京都では、新鮮な魚介が手に入りにくかったことから、生ものよりも煮物などの料理が主流とされていたみたいです。京都を代表する食べ物(お蕎麦)に、このおばんざいとそばを組み合わせたにしんそばがあります。

これは、文久年間創業の京都のそば屋「松葉」の初代、松野与衛門が考案したといわれております。身欠きにしんや棒だらも海を持たない京の都にもたらされた、貴重な魚類の保存食であり動物性タンパク質でありました。その棒だらを京芋と組み合わせたのが「いもぼう」であり、身欠きにしんにそばを組み合わせたにしんそばになります。