あつもり

あつもりとはもりそばを温めたもので、熱湯に通してから出すことから「湯通し」ともいう。秋から冬にかけては、その年の新そばが出回り、香り高く美味しいそばの季節となります。そばとしてはシンプルにそばの味を楽しめる「ざる」が、最高であるけれども、寒い時期は暖かいものも喜ばれます。ざる用のつゆを徳利に入れて湯煎して熱くし、茹で上がったそばを、もう一度沸騰した湯にくぐらせ出来上がります。できあがったそばをざるそばのようにして食べます。

そば店の通し言葉では、普通のもりは「寒」(かん)、これに対して熱もりは「土用」(どよう)といいました。「かへさせ給へとあつ盛のそばを強ひ」の古川柳は、平敦盛とそばのあつ盛、返させ給えという呼び戻し文句とお代わりをそれぞれかけて詠んだものです。